研究所長挨拶
医学研究所所長
長嶋 和郎
役職
北海道大学名誉教授/日本病理学会認定医・評議員/日本神経病理学会評議員/ 元国際神経病理学会日本代表幹事 / 日本感染症学会 ICD(infection control doctor)/臨床研修指導医
ご挨拶
先進的な医療の実現に自らが貢献することを目的に、札幌東徳洲会病院に「臨床研究センター」が設立され5年が経過した。この間、平成27年7月には、本格的な研究施設が完成し、更に平成29年には「医学研究所」に名称変更され、組織、細胞、そして遺伝子にいたる貴重な試料を病院職員の手で分析し、情報発信するためのハードとソフトの両面が充実してきている。これまで研究室の設立に向けての原案の起草から認可に至るまでの誌事項、競争的研究費の取得や実質的な研究活動に従事されてきた多くの関係者の方々の努力に謝意を表したい。
  従来より、当院は徳洲会系の病院として救急医療を重視し、患者の為の医療が中心の病院として高く評価されてきた。しかし、病態の解明はもとより、早期診断や適切な治療方針の決定には未だ数々の障壁があり、これらを研究開発によって克服し、究極的に患者医療へ貢献することが重要である事は指摘するまでもない。当院のような民間医療機関が研究組織を持つことで、これらの研究性を主体的、積極的に取り入れた診療を実践する環境が整ったと言えよう。
  当院独自の研究に加え、多施設共同臨床研究、関連病院連携による検索、多くの関連研究室との共同研究がすでに実施されている。これらの研究事業を推進していく上での経済的基盤となる研究費が必要となるが、「医学研究所」が受け皿になることで競争的研究資金の獲得に挑戦することが可能となった。また、医師主導臨床試験等の実施に耐えうるには「一般診療とは独立した研究組織体制」が必要であり、医学研究所はこの条件を満たすものである。
  民間医療機関の柔軟性と即応性を生かして各種先進医療の構築、難治性疾患の治療に対しての高度医療を開発し提供することで、多様化する医療ニーズに応える実力を備えて行きたい。また、若手医師や病院スタッフに対して基礎医学研究の重要性を啓蒙し、地域社会ならびに医学教育と研究に貢献することが、当研究所の設置目的であり、その目的達成の為にさらなる努力と英知を結集していくことが今後の課題であろう。
平成29年4月
医学研究所所長
長嶋 和郎