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ハードな研修の先に到達するレベルの高さ
来年度の初期臨床研修をめざすみなさんが理想とする初期研修とはどのようなものでしょうか? |
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バランスの良い研修を病院全体が支えています
当院の初期研修は、平成16(2004)年からと他より長い歴史があるわけではありませんが、徳洲会のノウハウを生かし、ハードワーク・ハードトレーニングの基本方針で始まりました。14期生が入職した平成29(2017)年には、当院で勤務を続ける1期生、2期生のうち3人は部長、この部長たちが研修医だった頃、現場で直接指導していた指導医は院長、副院長になっています。研修というのは、一部のスタッフだけが頑張っても良くならないものですが、病院全体が研修医を育てる方向で揃っているのが当院の特長です。
当時は「習うより慣れろ」でよかったかもしれませんが、現在では様々なバランスがとれるように進化を続けています。院内でBLSやACLSの認定がとれることをはじめ、縫合や気管切開に至るまで、Off the Job Trainingを適宜盛り込んでいます。指導医レクチャーは受け身で身にならないと研修医が評価するため最小限、研修医が多く発言する朝カンファレンスが柱です。学会発表も2年間のdutyであり、最近では現場で感じるClinical QuestionをなんとかResearch Questionにできないかとして、研修医が自分でテーマを決定します。
いい成績や体力への自信はもちろんあってもいいのですが、それよりも「いい研修を自分の手で作るぞ」という気持ちがある人を歓迎します。志があるところに、ステージを作りサポートするのが我々の仕事です。ステージの上で踊り、時には苦悩する研修医の実際の姿をぜひ見に来てください。 |
指導医、研修医、レジデント、看護師、コメディカルまで参加している研修管理委員会は、病院の中でも最も大きな組織である。医学教育を学んだメンバーが、委員会を牽引し、研修で起こる様々な問題へ迅速に対応してゆく。月1回のワーキンググループ会議では小さな問題を解決してゆき、2ヶ月に1度の研修管理委員会は重要事項を迅速に決めてゆく。
毎年数名の当院の初期研修修了者が後期研修へ入るため、研修委員会は初期から後期へのスムーズに移行するように調整を行う。
初期+後期連動プログラムでは、研修医が安心して研修に専念できるよう、今後さらに綿密なチェックが研修管理委員会の中で行なわれる予定である。