心臓血管外科

当科はハートチームの一員として、成人心臓疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患、全般の手術治療を担当しております。

MICS(低侵襲心臓手術)、MICS CABG、完全内視鏡下MICSを積極的に行っています。

24時間365日、救急受け入れ可能な体制です。以下の循環器センター ドクターカーでお迎えに上がります。

 

090-5987-5479(24時間対応、専門医直通)

診療スケジュール

 

受付時間 診察開始 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜

7:00~11:30

9:30 - - -

 

 

診療スタッフ
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上田 高士
副院長
資格・専門医

日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科修練指導者

その他

日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定腹部ステントグラフト指導医・胸部ステントグラフト指導医

 

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大谷 則史
大動脈血管内治療センター長
資格・専門医

 

その他

日本外科学会認定外科指導医/日本脈管学会認定脈管専門医/日本血管外科学会認定血管内治療医/浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会認定浅大腿動脈ステントグラフト実施医/日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定腹部ステントグラフト指導医・胸部ステントグラフト指導医

 

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古賀 智典
医長
資格・専門医

日本外科学会認定外科専門医/日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医

その他

日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定腹部ステントグラフト実施医・指導医・胸部ステントグラフト指導医/浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会認定浅大腿動脈ステントグラフト実施医

 

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西嶋 修平
 
資格・専門医

日本外科学会認定外科専門医/三学会(日本胸部外科学会・日本血管外科学会・日本心臓血管外科学会)構成心臓血管外科専門認定機構認定心臓血管外科専門医

 

 

 

主な疾患

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)

オフポンプバイパス、MICS CABGを積極的に行っています。

大伏在静脈は内視鏡で採取します。

冠状動脈バイパス手術は人工心肺装置を使用しないオフポンプバイパスを原則としているのはもちろん、さらに現在は胸骨を切開しない、多枝バイパス手術(MICS CABG)を積極的に行っています。(図1) MICS CABGでは胸骨を温存するため、退院時には運動制限がなく、自動車を運転して帰宅できます。また胸骨を切開しないので、胸骨感染の可能性はゼロです。①早期完全社会復帰を希望される方、②感染が心配な方(糖尿病、腎不全などの方)に特に適しています。

冠状動脈バイパス術で使用する大伏在静脈(足の静脈)は内視鏡で採取します。膝内側2cmの創だけで済み、痛みは殆どありません。(図2)

 

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(図1:さまざまなパターンのMICS CABGと手術創)    (図2:Vasoviewの創)

弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症など)

MICSを第一選択にしています。

これまで直視下MICSを行ってきましたが、2019年から完全内視鏡下MICSに移行しました。

僧帽弁手術だけでなく、大動脈弁、三尖弁、心房細動に対する手術、また、それらを同時に行う複合手術も行っています。

完全内視鏡下MICSでは皮膚切開が3~5cmとより小さくなり、肋間を広げない(肋骨と肋骨の間から手術)ため、疼痛もより少なくなりました。
また肋骨切離や骨折がないため、退院後の運動制限は全くありません。
手術の全行程が鮮明な画像で記録されるため、情報共有の点から医療スタッフにとっても安全で有益な手術と言えます。

1.jpgMICS HP用-06.jpgMICS HP用-04.jpgMICS HP用-05.jpgMICS HP用-07.jpg  4.jpg  5.jpg   7.jpg  16.jpg

大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離など)

ステントグラフト留置術を行っています。

大動脈瘤に対するステントグラフト留置術は適応を厳格に行っています。術前の評価を慎重に行い、手術が安全にできると判断した場合は、根治的な治療である人工血管置換術を第一選択にしています。ご高齢の方や、臓器障害のある方で、術後合併症の可能性が高い方、体力低下が心配な方にはステントグラフト留置術やステントグラフトを利用したハイブリッド手術を行う方針にしています。

ブラッドアクセス作成について

慢性維持血液透析のためのブラッドアクセス作成(シャント手術)を行っています。透析導入時の初回手術だけでなく、困難な状況にあるシャント不全に対しても種々の選択肢を駆使し、造設術を行っております。

心外症例数年次推移

当科の症例数、手術数の年次推移です。

 

2017年

2018年

2019年 2020年 2021年 2022年
虚血性心疾患
単独CABG(OPCAB)
(MICSCABG)

87

69(67)

(23)

73

45(38)

(22)

74

46(43)

(17)

43

26(20)

(11)

61

42(35)

(15)

58

43(37)

(10)

弁膜疾患
(MICS)

60

(38)

83

(37)

73

(26)

86

(40)

71

(36)

91

(38)

胸部大動脈疾患
(TEVAR)

60

(5)

68

(4)

72

(16)

51

(13)

78

(6)

54

(6)

先天性他

(MICS)

9 4

6

(1)

5

8

(3)

1

 

開心術合計(重複無し) 204 210 203 178 202 187
腹部大動脈疾患
(EVAR)

39

(14)

22

(8)

36

(13)

34

(19)

41

(22)

35

(11)

閉塞性動脈硬化症 32 25 29 8 17 6
シャント関連 87 79 80 64 52 55
合計(重複無し) 362

336

348 284 314 314

 

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学会、研究活動(2022年)
学会発表
  • 上田高士:「複数のin situ 動脈グラフトを用いたMICS CABG~ 正中切開と同じグラフトデザインを目指して~」日本低侵襲心臓手術学会
TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の紹介

経カテーテル大動脈弁置換術関連学会協議会より、TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)の実施施設の認定を受けました。
今後は、開心手術が困難・高リスクな患者さんに対しても、TAVIにより治療が可能となります。

 

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