呼吸器外科

当科の手術手技は胸腔鏡手術(VATS)を基本とし、約90%を完全鏡視下で行います。

開胸手術に比べ、拡大した画面をみながらの手術であるため、より繊細に操作(手技)が可能となり、小さな創で手術を行うことで、術後の痛みの緩和など、患者さまの身体的ストレスを軽減させることが目的です。

 

主な対象疾患である原発性肺がんは、肺葉切除と2a-2群リンパ節郭清を行うことを基本としていますが、症例に応じて区域切除や部分切除などの縮小手術も行います。原発性肺がんに対する胸腔鏡手術は、従来、3〜5cmの二ヶ所の操作孔と5mmカメラ孔の三孔で行いますが、手術手技・器具の進歩に伴い3〜5cmの操作孔の一ヶ所だけで従来の肺葉切除とリンパ節郭清を行う、単孔式VATSも行っています。

 

 

<写真>単孔式VATS肺葉切除の創 

※4cm前後の操作孔からカメラを挿入し一ヶ所の術創(△)で肺葉切除とリンパ節郭清を行う。

 操作が困難な場合は5mmカメラ孔を追加して二ヶ所の創で手術を実施。

 

胸腺腫などの縦隔腫瘍や気胸の手術もほとんどを胸腔鏡手術で行なっており、基本的には3〜5cmの操作孔を一ヶ所と5mmカメラ孔の二孔式VATSを行っています。若年者の気胸、良性の肺腫瘤や縦隔腫瘍、びまん性肺疾患の肺生検では単孔式VATSを行なっています。

 

病気になった苦しみは病気になった人にしかわかりません。患者さまの苦しみを少しでも軽くできるよう寄り添い、安心して治療をしていただけるよう努めて参ります。

診療スケジュール
受付時間 診察開始 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜

12:30~15:30

13:00 - - - -

 

 

主な疾患
  • 良性疾患:気胸、肺過誤腫、良性縦隔腫瘍(奇形腫、胸腺嚢腫、神経鞘腫など)、横隔膜弛緩症、膿胸
  • 悪性疾患:原発性肺がん、転移性肺腫瘍、胸腺がん、胸腺腫
診療スタッフ
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桑原 博昭
部長
資格・専門医

 

 

その他

呼吸器外科専門医合同委員会認定呼吸器外科専門医

 

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