IBDセンター
診療スタッフ
前本 篤男
副院長・センター長
資格・専門医

日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本消化器病学会指導医/日本消化器内視鏡学会認定専門医/身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/臨床研修指導医

 

古川 滋
部長
資格・専門医

日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医/日本大腸肛門病学会専門医/日本消化管学会認定医/身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/臨床研修指導医

 

伊藤 貴博
部長
資格・専門医

日本内科学会認定医/日本内科学会総合内科専門医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医/日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医/日本肝臓学会肝臓専門医/日本消化管学会胃腸科専門医・指導医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医/日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

 

西村 東人
資格・専門医

日本外科学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医/マンモグラフィ読影認定医

 

折居 史佳
非常勤
資格・専門医

日本内科学会認定医/日本消化器病学会指導医/日本消化器内視鏡学会指導医/身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/臨床研修指導医

診療科紹介

炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease)とは、原因不明の難治性の腸疾患で、おもに潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative Colitis)やクローン病(CD:Crohn’s disease)をさします。患者数は年々増加し、潰瘍性大腸炎は17万人、クローン病は4万人(平成26年度特定疾患医療受給者証所得者数;http://www.nanbyou.or.jp/entry/1356、2018/5/21)と言われています。発症年齢は主に20歳前後の発症が多いものの、潰瘍性大腸炎は50歳〜60歳など比較的高齢での発症も増えてきています。一方で近年さまざまな治療法が開発され、治療法の適切な選択や個々の患者さんに合わせた調節により、より効果的な内科治療ができる様になってきました。

当科は、この様な炎症性腸疾患の診断と治療を行うための専門家として2008年に開設されました。現在は4名の常勤医と2名の非常勤の専門医師により外来・入院の診療をしています。IBDの診断は時に困難な場合もありますが、当院では豊富な経験から早期から的確に診断するように務めています。上部・下部内視鏡検査はもとより、特に小腸の検査に力を入れており、順行性・逆行性の小腸造影検査、小腸MRI検査、カプセル内視鏡検査、バルーンアシスト小腸内視鏡検査にて診断をしています。潰瘍性大腸炎においては検査の負担を軽減するために体外式腹部超音波検査も多用しています。治療にあたっては現在本邦で治療可能な標準治療はすべて行うことができます。その患者さんのその時の状態や希望に合わせて的確に治療を選択し、また投与量や投与法も調節して、より早く寛解導入され状態が安定すること、また長期に寛解を維持することを目指しています。また必要であれば当院の先端外科(河野透先生)および外科(唐崎秀則先生ら)と協力し適切な外科治療が安心して受けられる体制を整えています。

安心して検査や治療をうけられるよう、当院では多職種によるチーム医療の構築に心がけています。看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技士、放射線技師など様々な職種がIBDを理解し、患者さんが病気を抱えながらも日常生活を普通に送れるためのパートナーとして活躍できるように努めています。また、札幌市内、北海道内、国内の多くの医療機関との連携をして地域とのチーム医療の構築にも取り組んでおります。当院には国際支援室があるため外国語言語の患者さんの受け入れもしています。

さらにIBDの病態を理解し、病因の解明、新規治療の開発をするために様々な臨床研究、新規薬剤の臨床試験に携わっています。

これらのように、当IBDセンターは、チーム医療に基づいて基本的な治療から最先端の診断法、治療法を行い、さらに将来の臨床にも役立つ研究も行いながら、病因の解明および治療を総合的に行うIBD専門センターとして診療しています。

 

診療科実績
  • 外来通院患者数(2017年・実受診人数)
    潰瘍性大腸炎:609人、クローン病:389人、その他:16人
  • 入院患者数(2017年・のべ入院数)
    潰瘍性大腸炎:78人、クローン病:167人、その他:8人
  • 検査件数(2017年1月〜12月・のべ件数)
    内視鏡検査
    上部内視鏡検査 133件
    下部内視鏡検査(含む逆行性回腸造影) 632件
    小腸内視鏡検査 42件
    カプセル内視鏡検査 23件
    X線検査
    順行性小腸造影検査 10件
    逆行性小腸造影検査 205件
    MRI検査
    小腸MR enteroclysis 24件
    体外式超音波検査
    体外式超音波検査全体 357例 636件
    潰瘍性大腸炎 285例 531件
    クローン病 67例 89件

 

  • 内科治療(2017年1月〜12月、*重複あり)
    潰瘍性大腸炎の内科治療:609例
    アミノサリチル酸製剤

    84.6% 515例*(ペンタサ282例、アサコール205例、リアルダ130例)

    (ペンタサ坐剤110例、ペンタサ注腸116例)
    白血球除去療法 1.8% 11例(L-CAP5例、G-CAP5例、CFLA1例)
    ステロイド治療 9.9% 60例*(PSL静注4例、PSL内服47例、レクタブル注腸16例)
    チオプリン製剤 26.9% 164例*(AZA107例、6MP64例)
    生物学的製剤 17.1% 104例*(レミケード55例、ヒュミラ50例、シンポニー10例)
    タクロリムス 1.0% 6例
    クローン病の内科治療:389例
    アミノサリチル酸製剤 73.5% 286例(ペンタサ286例)
    ステロイド治療 5.7% 22例*(PSL静注2例、PSL内服9例、ゼンタコート13例)
    チオプリン製剤 48.8% 190例*(AZA140例、6MP54例)
    生物学的製剤 74.0% 288例*(レミケード214例、ヒュミラ70例、ステラーラ26例)
    経腸栄養療法 51.7% 201例(その内、経鼻経管栄養療法112例)
    内視鏡的バルーン拡張術 13.6% 53例/63回(大腸内視鏡32回、小腸内視鏡30回)

 

  • 外科治療(2017年1月〜12月)
    潰瘍性大腸炎の外科治療
    大腸全摘術 3例
    クローン病の外科治療
    腸管切除・吻合術 17例(うち術中内視鏡16回)
    痔瘻・肛門周囲膿瘍手術 11例
学会、研究活動(2015年1月〜2017年12月) 
海外論文
  • Shinsuke K, Orii F, Maemoto A, Ashida T. Reversible Posterior Leukoencephalopathy Syndrome Associated with Treatment for Acute Exacerbation of Ulcerative Colitis. Intern Med 2016;55:473-477
  • Maejima T, Kono T, Orii F, Maemoto A, Furukawa S, Liming W, Kasai S, Fukahori S, Mukai N, Yoshikawa D, Karasaki H, Saito H, Nagashima K. Anal Canal Adenocarcinoma in a Patient with Longstanding Crohn's Disease Arising From Rectal Mucosa that Migrated From a Previously Treated Rectovaginal Fistula. Am J Case Rep 2016;17:448-453
国内論文
  • 前本篤男.潰瘍性大腸炎とクローン病 コントロールの継続がカギ.月刊ケア 2月号, 2015
  • 伊藤貴博、古川滋、前本篤男.血球成分除去療法と治療を受ける患者のケア.最新消化器看護 2016;21:34-39
  • 河野 透,前島 拓,笠井章次,向井伸貴,深掘 晋,吉川大太郎,王 利明,唐崎秀則,古川 滋,前本篤男.クローン病に対する外科手術.INTESTINE 2016;20(2):165-172
国際学会
  • Maemoto A, Furukawa S, Orii F, Ashida T, Kasai S, Kitagawa S, Kono T, Nagashima K. Cytomegalovirus enterocolitis could cause of massive hemorrhage in a patient with biologics refractory Crohn’s disease: a case report. The 3rd Annual Meeting of AOCC (Asian Organization for Crohn's and Colitis) (2015/06/18; Beijing, China) poster presentation
  • Maemoto A, Ito T, Furukawa S. Disruption of small intestinal mucosa might associate to gastrointestinal disorder in a patient with autism spectrum disorder. 5th ANMA Congress(第5回アジア神経消化器病学会) & 19th JSNM Meeting(第19回日本神経消化器病学会) Joint Meeting 2017 (2017/03/24; Osaka, Japna) poster presentation
  • Maemoto A, Ito T, Furukawa S. Anti-fungal therapy should be considered for patient with severe ulcerative colitis. AOCC(Asian Organization for Crohn's and Colitis;アジア炎症性腸疾患学会)(2017/06/16; Seoul, South Korea) poster presentation
国内学会
  • 河野 透,島田光生,笠井章次,前島 拓,古川 滋,折居史佳,前本篤男,東島 潤,上野伸展,稲場勇平,蘆田知史,藤谷幹浩.パネルディスカッション5:IBD治療における内科と外科の連携 クローン病腸管手術時の術中内視鏡の有用性 内科と外科の連携の立場から.第70回 日本大腸肛門病学会学術集会(2015/11/14;名古屋)パネルディスカッション
  • 前島 拓,河野 透,笠井章次,王 利明,向井信貴,深掘 晋,古川 滋,折居史佳,前本篤男,吉川大太郎,唐崎秀則,長嶋和郎,太田智之,北川真吾.一次口迷入直腸粘膜を発生母地とした肛門管直腸腺癌を発症したクローン病の一例.第11回 日本消化管学会総会学術集会(2015/02/14;札幌)ポスター発表
  • 中村健太,古川 滋,前本篤男,折居史佳,蘆田知史,野村昌史.潰瘍性大腸炎治療中に結核の再燃をきたした一例.第116回 日本消化器病学会北海道支部例会(2015/03/08;札幌)口演
  • 前本篤男.ランチョンセミナー36:潰瘍性大腸炎における適切な治療戦略を考える 講演2 潰瘍性大腸炎における腸管感染症.第23回日本消化器関連学会週間(JDDW2015)(2015/10/08;東京)ランチョンセミナー
  • 中村健太,前本篤男,古川 滋,巽 亮二,坂本 淳,佐藤 龍,太田智之,前島 拓,笠井章次,河野 透.クローン病吻合部再発における再発部位の検討.第70回 日本大腸肛門病学会学術集会(2015/11/14;名古屋)ポスター発表
  • 河野 透,島田光生,笠井章次,前島 拓,古川 滋,折居史佳,前本篤男,東島 潤,上野伸展,稲場勇平,蘆田知史,藤谷幹浩.パネルディスカッション5:IBD治療における内科と外科の連携 クローン病腸管手術時の術中内視鏡の有用性 内科と外科の連携の立場から.第70回 日本大腸肛門病学会学術集会(2015/11/14;名古屋)パネルディスカッション
  • 巽 亮二,前本篤男,古川 滋,高坂琢磨,坂本 淳,佐藤 龍,木村圭介,太田智之.当院のulcerative colitisにおけるcytomegalovirusの治療検討.第118回 日本消化器病学会北海道支部例会(2016/03/05;札幌)口演
  • 岸上直広,佐藤 龍,巽 亮二,高坂琢磨,坂本 淳,木村圭介,古川 滋,前本篤男,太田智之.クロストリジウム・ディフィシル腸炎の検討.第118回 日本消化器病学会北海道支部例会(2016/03/06;札幌)口演
  • 前本篤男.Panel Discussion 2 「チーム医療に焦点を!」パネリスト.第7回 日本炎症性腸疾患学会学術集会(2016/07/10;京都)パネルディスカッション
  • 袴田麻美,堀 里美,中山千尋,三浦幸恵,古川 滋,前本篤男.炎症性腸疾患患者の大腸内視鏡検査前処置に関する検討.第7回 日本炎症性腸疾患学会学術集会(2016/07/10;京都)ポスター発表
  • 長沼文子,菅原美里,周東珠里亜,内山絵里,松井美由紀,古川 滋,前本篤男.クローン病患者の成分栄養剤における術後再発予防効果の検討.第7回 日本炎症性腸疾患学会学術集会(2016/07/10;京都)ポスター発表
  • 前本篤男.イブニングセミナー:Shared Decision MakingによるIBD治療の選択.第103回日本消化器病学会総会(2017/04/20;東京)イブニングセミナー
  • 伊藤貴博,古川 滋,前本篤男.小腸内視鏡を用いた定期的バルーン拡張術によりクローン病の手術を回避できる.第93回 日本消化器内視鏡学会総会(2017/05/13;大阪)
  • 前本篤男,伊藤貴博,古川 滋.シンポジウム「機能性消化管疾患 up to date」:炎症性腸疾患における過敏性腸症候群.第121回日本消化器病学会北海道支部例会(2017/09/02;札幌)シンポジウム
  • 前本篤男.下部消化管感染症.第13回消化器病学会北海道支部専門医セミナー(2017/09/03;札幌)セミナー
  • 伊藤貴博,石井貴大,ムチル,富永素矢,坂本 淳,古川 滋,前本篤男,木村圭介,太田智之.クローン病腸管合併症に対する小腸内視鏡を用いた治療成績.第115回 日本消化器内視鏡学会北海道支部例会(2017/09/02;札幌)口演
  • 古川 滋,伊藤貴博,前本篤男,石井貴大,ムチル,富永素矢,坂本 淳,木村圭介,太田智之.pH依存MMX徐放性5-ASA製剤の不耐を呈した潰瘍性大腸炎の1例.第121回 日本消化器病学会北海道支部例会(2017/09/02;札幌)口演
  • 古川 滋,伊藤貴博,前本篤男,笠井章次,唐崎秀則,河野 透,坂本 淳,太田智之.潰瘍性大腸炎に対するpH依存MMX徐放性5-ASA製剤の検討.第72回日本大腸肛門病学会学術集会(2017/11/10;福岡)口演
  • 岡崎健也,山村 肇,小寺貴也,阿部圭助,伊藤貴博,古川 滋,前本篤男,齋藤博哉.急性腹症CT画像診断におけるIBD疾患拾い上げ向上の取り組み.第8回JSIBD(日本炎症性腸疾患学会)学術集会(2017/12/01;東京)ポスター発表
  • 菅原美里,堀川文子,内山絵里,松井美由紀,伊藤貴博,古川 滋,前本篤男.クローン病患者における栄養指導の頻度と効果.第8回JSIBD(日本炎症性腸疾患学会)学術集会(2017/12/01;東京)ポスター発表
  • 前本篤男,袴田麻美.イブニングシンポジウム「IBDのアジアのチーム医療を考える」.第8回JSIBD(日本炎症性腸疾患学会)学術集会(2017/12/01;東京)イブニングシンポジウム
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