炎症性腸疾患センター(IBDセンター)

炎症性腸疾患(IBD)の診断と治療を行うための専門診療科です。

炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease)とは、原因不明の難治性の腸疾患で、おもに潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative Colitis)やクローン病(CD:Crohn’s disease)を指します。患者数は年々増加し、2014年の疫学調査では、潰瘍性大腸炎は約22万人、クローン病は約7万人と言われています。(IBD診療ガイドライン2020より)発症年齢は主に20歳前後の発症が多いものの、潰瘍性大腸炎は50歳〜60歳など比較的高齢での発症も増えてきています。一方で近年さまざまな治療法が開発され、治療法の適切な選択や個々の患者さまに合わせた調節により、より効果的な内科治療ができるようになってきました。

外来での診療は平日の午前と午後に行っているほか、土曜日の午前、様々な事情で昼間来院できない皆さまへ、週に一度夕方の診療も行っています。

 

診療スケジュール
受付時間 診察開始 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
7:00~11:30 9:00

伊藤

折居 前本 小田切 大野 交替制

12:00~15:00

13:00 伊藤 折居 前本 小田切 大野
16:00~19:00 17:00 交替制

※土曜の午前診および火曜の夕診は、週により担当医が変わります。かかりつけ医による診療を希望される場合は、事前にお問い合わせください。

※担当医は急遽変更になることがあります。受診の際はご確認の上、ご来院ください。

休診や診療制限等のご案内は、最新の診療スケジュールをご確認ください。

 

主な疾患
潰瘍性大腸炎(UC)

主に大腸にびまん性に炎症が起きる病気です。下痢と下血、腹痛が主な症状で、寛解期(症状が落ち着いている状態)と活動期(症状が再燃し、悪化する状態)を繰り返します。多くの場合、直腸から炎症がはじまり、大腸全体に広がることもあります。潰瘍性大腸炎の原因は解明されていないため、根治的治療は確立されていません。しかし、腸の炎症を抑える有効な薬物治療は存在します。大腸粘膜の炎症を抑え、症状をコントロールし、寛解を維持するために、長期の内科的治療が必要です。一方で、内科的治療で寛解とならず、手術が必要となる患者さまもいます。また、発病から7、8年後に大腸癌を合併する患者さまも一部いるため、症状がなくても定期的な内視鏡検査が必要です。

クローン病(CD)

小腸や大腸にとびとびに炎症が起きます。腹痛や下痢、体重減少、肛門病変などが主な症状です。これらの症状は寛解期(症状が落ち着いている状態)と活動期(症状が再燃し、悪化する状態)を繰り返します。クローン病の原因は解明されていないため、根治的治療は確立されていません。しかし、患者さまの多くは状態に応じた適切な治療法をおこなうことで、症状をコントロールし、長期間の寛解を維持することが可能です。基本的には栄養療法や薬物療法などの内科的治療により炎症を抑え、症状を和らげていきますが、内科的治療が難しい場合には、外科的治療(手術)が行われます。

腸管ベーチェット病(BD)

右下腹部の回盲部を中心に小腸大腸に炎症がおきます。口内炎や会陰部の炎症が一緒に起きることが多いです。腸管ベーチェット病の原因は解明されていないため、根治的治療は確立されていません。また、病状が多様なため、すべての病状に対応できる単一の治療があるわけではありません。そのため、患者さま一人ひとりの病状や重症度に応じて治療方針を立てます。


令和5-7年度厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班

通称「IBD班会議」は、潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患の調査および研究を行う、長い歴史をもつ研究班です。このIBD班会議のホームページでは、現在の取り組みや研究成果物の報告の他、研究から得られた新しい知見を患者さま向けに情報発信しています。ぜひご活用ください。

診療スタッフ
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前本 篤男
副院長・IBDセンター長
資格・専門医

日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医

その他

身体障害者福祉法第15条に基づく指定医:内科・消化器科(音声・言語、肢体、心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう・直腸、小腸、免疫、肝臓)/札幌市難病指定医/日本大腸検査学会北海道支部・本部評議員/日本消化器病学会北海道支部評議員・学会評議員/日本消化器内視鏡学会北海道支部評議員・学会学術評議員/日本カプセル内視鏡学会認定指導医/日本内科学会認定内科医/日本炎症性腸疾患学会認定IBD専門医・指導医

 

 

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伊藤 貴博
部長・IBD副センター長
資格・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医/日本消化器病学会認定消化器病指導医/日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医

その他

身体障害者福祉法第15条に基づく指定医:内科・消化器科(音声・言語、肢体、心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう・直腸、小腸、免疫、肝臓)/札幌市難病指定医/札幌市小児慢性特定疾病指定医/日本消化器病学会北海道支部評議員/日本消化器内視鏡学会北海道支部評議員・学会学術評議員/日本カプセル内視鏡学会学会認定カプセル内視鏡指導医・代議員/日本消化管学会認定胃腸科指導医・代議員/日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医/日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医/日本内科学会認定内科医

 

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小田切 信介
医長
資格・専門医

日本消化器病学会認定消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医

その他

日本内科学会認定内科医

 

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ム チル
 
資格・専門医

 

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西村 東人
非常勤
資格・専門医

日本外科学会認定外科専門医/日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医

その他

身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/難病指定医/マンモグラフィ読影認定医

 

折居 史佳
非常勤
資格・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医/日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医

その他

身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/臨床研修指導医

IBD認定スタッフ
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当院ではスタッフ教育活動を積極的に行っており、2022年度より院内版認定制度を設けました。この認定制度は院内のe-Learningシステムを用い、病気の成り立ちや検査、治療についてIBD全般にわたる学習を行い、修了したスタッフを対象としております。認定者はバッジをつけていますので、もしIBDに関してご質問などありましたら、認定バッジをつけているスタッフを中心にお気軽にお尋ねください。

  • IBD Basic 2022(基礎IBDスタッフ認定/青りんごバッジ):2021年度中にIBDの基礎知識を習得したスタッフ
  • IBD Master 2022(高度IBDスタッフ認定/赤りんごバッジ):2021年度中にIBDの基礎知識を習得し、さらに学会や講演会で積極的に発表しIBDの診療の進歩に寄与したと認められたスタッフ
医療関係の方へ

当科は、炎症性腸疾患の診断と治療を行うための専門科として2008年に開設されました。

現在は3名の常勤医と2名の非常勤の専門医師により外来・入院の診療をしています。IBDの診断は時に困難な場合もありますが、当院では豊富な経験から早期から的確に診断するように務めています。上部・下部内視鏡検査はもとより、特に小腸の検査に力を入れており、順行性・逆行性の小腸造影検査、小腸MRI検査、カプセル内視鏡検査、バルーンアシスト小腸内視鏡検査にて診断をしています。

潰瘍性大腸炎においては検査の負担を軽減するために体外式腹部超音波検査も多用しています。治療にあたっては現在本邦で治療可能な標準治療はすべて行うことができます。その患者さまのその時の状態や希望に合わせて的確に治療を選択し、投与量や投与法も調節して、より早く寛解導入され状態が安定すること、長期に寛解を維持することを目指しています。また、必要であれば当院の外科と協力し適切な外科治療が安心して受けられる体制を整えています。

対象疾患・治療
潰瘍性大腸炎(UC)

5-ASA製剤(ペンタサ®、アサコール®、サラゾピリン®、リアルダ®)の内服および局所治療(ペンタサ®注腸、ペンタサ®坐剤、サラゾピリ®坐剤)が基本治療薬で、アレルギーや不耐症例でない限りほぼ全例で投与しています。また外科の河野医師が最初に報告したガストローム®注腸、そして院内製剤として当院のみで処方しているガストローム®坐剤も多用しています。

潰瘍性大腸炎には感染症の合併およびその治療が重要と考えており、積極的に感染症の検査あるいは治療を行います。それでも改善しない場合には、白血球除去療法、ステロイド治療を行うが、ブデソニド剤であるレクタブル注腸フォーム剤も使用が増加してきています。易再燃の場合にはチオプリン製剤(イムラン®、ロイケリン®)を投与します。2019年2月にNUDT15 遺伝子多型検査が保険収載され、チオプリン製剤投与開始前にチオプリン製剤の副作用である骨髄抑制と全脱毛のリスク評価が行え、これらを回避できるようになりました。

それらが無効あるいは使用不可能の場合には、生物学的製剤である抗TNFα抗体製剤(レミケード®、ヒュミラ®、シンポニー®)、抗α4β7インテグリン抗体製剤であるベドリズマブ(エンタイビオ®)、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤であるトファシチニブ(ゼルヤンツ®)あるいはタクロリムスの投与を行い、無効の場合には外科治療を行っています。

クローン病(CD)

クローン病の内科治療においては、5-ASA治療の他に経腸栄養療法が重要であり、当院では積極的に経鼻経管栄養療法を行っています。また新規ステロイド剤(ブデソニド)であるゼンタコート®も徐々に増えてきています。炎症が強い患者さまも多く、比較的早期から生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤:レミケード®、ヒュミラ®、抗IL12/23 抗体製剤:ステラーラ®)を投与し、可能な限りチオプリン製剤(イムラン®、ロイケリン®)治療を併用しています。ゼンタコート®やステラーラ®の使用例が増えてきています。2019年5月にはベドリズマブ(エンタイビオ®)が保険適応になり徐々に増えてきています。

クローン病は消化管狭窄を伴う例が多く、当院では積極的に内視鏡的にバルーン拡張術を行っています。2020年1年間に70回の内視鏡的バルーン拡張術を施行(上部内視鏡1回、大腸内視鏡31回、バルーンアシスト小腸内視鏡37回、術中内視鏡1回)し、年々増加傾向です。

外科治療

2020年には、当院外科にて、クローン病の開腹腸管切除・吻合術が14 例、痔瘻・肛門周囲膿瘍手術10例、潰瘍性大腸炎の腸管切除術4例(全大腸亜全摘術2例、部分切除/残存大腸直腸切除術2例)を施行。内科としては術前・術中の評価、および術後の栄養管理を通して外科手術が最適に行われることをサポートし、また術後の吻合部および病変の再燃の予防を目指して内科治療を継続しています。

IBDセンターの特徴

安心して検査や治療を受けられるよう、当院では多職種によるチーム医療の構築に心がけています。看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技士、放射線技師など様々な職種がIBDを理解し、患者さまが病気を抱えながらも日常生活を普通に送れるためのパートナーとして活躍できるように努めています。また、札幌市内、北海道内、国内の多くの医療機関と連携をして地域とのチーム医療の構築にも取り組んでおります。当院には国際支援室があるため外国語言語の患者さまの受け入れもしています。

さらにIBDの病態を理解し、病因の解明、新規治療の開発をするために様々な臨床研究、新規薬剤の臨床試験に携わっています。

これらのように、当IBDセンターは、チーム医療に基づいて基本的な治療から最先端の診断法、治療法を行い、さらに将来の臨床にも役立つ研究も行いながら、病因の解明および治療を総合的に行うIBD専門センターとして診療しています。

診療科実績(2023年)
  • 外来通院患者数(実受診人数)
    潰瘍性大腸炎:896人、クローン病:498人、その他:19人
  • 入院患者数(のべ入院数)
    潰瘍性大腸炎:113人、クローン病:171人、その他:1人
  • 検査件数(のべ件数)
    内視鏡検査
    上部内視鏡検査 210件
    下部内視鏡検査(含む逆行性回腸造影) 845件
    バルーンアシスト小腸内視鏡検査 72件(経肛的 64件、経口的 8件)
    カプセル内視鏡検査 87件(パテンシーカプセル 77件)
    X線検査
    順行性小腸造影検査 7件
    逆行性小腸造影検査 111件
    MRI検査
    小腸MRI検査 6件
    体外式超音波検査
    体外式超音波検査全体 454例 891件
    潰瘍性大腸炎 368例 777件
    クローン病 80例 106件

 

  • 内科治療(*重複あり)
    潰瘍性大腸炎の内科治療:951例
    アミノサリチル酸製剤

    84.4% 803例*(内服;ペンタサ323例(錠剤132/顆粒197)、アサコール129例、リアルダ398例、サラゾピリン78例)

    (局所;ペンタサ坐剤170例、ペンタサ注腸131例、サラゾピリン坐剤4例)

    ガストローム治療 12.5% 119例*(ガストローム坐剤49例、ガストローム注腸78例)
    白血球除去療法 0.6% 6 例(G-CAP6例、維持療法2例)
    ステロイド治療
    14.7% 140 例*(PSL 静注12例、PSL 内服60例、コレチメント5例、レクダブル注腸87例)
    チオプリン製剤 28.0% 266例*(AZA188例、6MP86例)
    生物学的製剤
    24.5% 233例*(レミケード/インフリキシマブBS 45例、ヒュミラ55例、
    シンポニー30例、ステラーラ61例、エンタイビオ52例、オンボー6例)
    JAK阻害剤 5.2% 49例*(ゼルヤンツ19 例、ジセレカ20 例、リンヴォック14 例)
    タクロリムス 0.1% 1例(タクロリムス1例)
    クローン病の内科治療:521例
    アミノサリチル酸製剤
    72.0% 375 例*(内服;ペンタサ371 例( 錠剤270/ 顆粒103)、アサコール2 例、リアルダ1 例、
    サラゾピリン16例、アザルフィジンEN3例)(局所;ペンタサ坐剤3 例)
    ガストローム治療 2.7% 14例*(ガストローム坐剤11例、ガストローム注腸4例)
    ステロイド治療 13.2% 69例*(PSL静注2例、PSL内服21例、ゼンタコート49例)
    チオプリン製剤 48.5% 242例*(AZA183例、6MP61例)
    生物学的製剤 77.7% 405例*(レミケード/インフリキシマブBS 172例、ヒュミラ87例、ステラーラ127例、エンタイビオ32例、スキリージ30例)
    経腸栄養療法 57.2% 298例(その内、経鼻経管栄養療法116例)
    内視鏡的バルーン拡張術 13.8% 72例/85回(下部内視鏡47回、小腸内視鏡38回)

 

  • 外科治療
    潰瘍性大腸炎の外科治療
    腸管切除術 3 例(大腸亜全摘術2 例、直腸粘膜抜去/ 永久小腸人工肛門造設:1 例)
    クローン病の外科治療
    腸管切除・吻合術 12例(うち術中内視鏡8回)
    痔瘻・肛門周囲膿瘍手術

    1例

学会、研究活動(2023年)
海外論文(IBDセンター医師または参加研究グループに下線)
  • Nakase H, Wagatsuma K, Nojima M, Matsumoto T, Matsuura M, Iijima H, Matsuoka K, Ohmiya
    N, Ishihara S, Hirai F, Takeuchi K, Tamura S, Kinjo F, Ueno N, Naganuma M, Watanabe K,
    Moroi R, Nishimata N, Motoya S, Kurahara K, Takahashi S, Maemoto A, Sakuraba H, Saruta
    M, Tominaga K, Hisabe T, Tanaka H, Terai S, Hiraoka S, Takedomi H, Narimatsu K, Endo
    K, Nakamura M, Hisamatsu T. Anxiety and behavioral changes in Japanese patients with
    inflammatory bowel disease due to COVID-19 pandemic: a national survey. J Gastroenterol.
    2023 Mar;58(3):205-216
  • Nakase H, Esaki M, Hirai F, Kobayashi T, Matsuoka K, Matsuura M, Naganuma M, Saruta
    M, Tsuchiya K, Uchino M, Watanabe K, Hisamatsu T; TRADE consensus group. Treatment
    escalation and de-escalation decisions in Crohn's disease: Delphi consensus recommendations
    from Japan, 2021. J Gastroenterol. 2023 Apr;58(4):313-345
  • Seishima R, Okabayashi K, Ikeuchi H, Uchino M, Futami K, Noguchi T, Ohge H, Iseki Y,
    Watanabe K, Itabashi M, Okamoto K, Toiyama Y, Ogino T, Nakamura M, Yamada K, Wakai
    T, Sato Y, Kimura H, Takahashi K, Hida K, Kinugasa Y, Ishida F, Okuda J, Daito K, Koyama
    F, Ueno H, Yamamoto T, Yamamoto S, Hanai T, Maemoto A, Arakaki J, Komori K, Akagi
    Y, Shida D, Yamaguchi S, Matsuda K, Maeda K, Noake T, Nezu R, Sasaki S, Hasegawa J,
    Sunami E, Kanemitsu Y, Katsumata K, Uehara K, Kiyomatsu T, Suto T, Kazama S, Yamada
    T, Goi T, Ishihara S, Ajioka Y, Sugihara K. Effect of Biologics on the Risk of Advanced-
    Stage Inflammatory Bowel Disease-Associated Intestinal Cancer: A Nationwide Study. Am J
    Gastroenterol. 2023 Jul 1;118(7):248-1255
  • Yamamoto T, Nakase H, Watanabe K, Shinzaki S, Takatsu N, Fujii T, Okamoto R, Matsuoka K,
    Yamada A, Kunisaki R, Matsuura M, Shiga H, Bamba S, Mikami Y, Shimoyama T, Motoya S,
    Torisu T, Kobayashi T, Ohmiya N, Saruta M, Matsuda K, Matsumoto T, Maemoto A, Murata
    Y, Yoshigoe S, Nagasaka S, Yajima T, Hisamatsu T; iCREST-CD Study Group. Diagnosis and
    Clinical Features of Perianal Lesions in Newly Diagnosed Crohn's Disease: Subgroup Analysis
    from Inception Cohort Registry Study of Patients with Crohn's Disease (iCREST-CD). J Crohns
    Colitis. 2023 Aug 21;17(8):1193-1206
  • Ito T, Dai K, Horiuchi M, Horii T, Furukawa S, Maemoto A. Monitoring of leucine-rich alpha-
    2-glycoprotein and assessment by small bowel capsule endoscopy are prognostic for Crohn's
    disease patients. JGH Open. 2023 Sep 5;7(9):645-651
  • Kazama T, Ando K, Ueno N, Fujiya M, Ito T, Maemoto A, Ishigami K, Nojima M, Nakase H.
    Long-term effectiveness and safety of infliximab-biosimilar: A multicenter Phoenix retrospective
    cohort study. PLoS One. 2023 Sep 12;18(9):e0288393
  • Watanabe K, Nojima M, Nakase H, Sato T, Matsuura M, Aoyama N, Kobayashi T, Sakuraba
    H, Nishishita M, Yokoyama K, Esaki M, Hirai F, Nagahori M, Nanjo S, Omori T, Tanida S,
    Yokoyama Y, Moriya K, Maemoto A, Handa O, Ohmiya N, Tsuchiya K, Shinzaki S, Kato S,
    Uraoka T, Tanaka H, Takatsu N, Nishida A, Umeno J, Nakamura M, Mishima Y, Fujiya M,
    Tsuchida K, Hiraoka S, Okabe M, Toyonaga T, Matsuoka K, Andoh A, Hirota Y, Hisamatsu
    T; J-COMBAT study group. Trajectory analyses to identify persistently low responders to
    COVID-19 vaccination in patients with inflammatory bowel disease: a prospective multicentre
    controlled study, J-COMBAT. J Gastroenterol. 2023 Oct;58(10):1015-1029
  • Sakurai T, Omori T, Tanaka H, Ito T, Ando K, Yamamura T, Nanjjo S, Osawa S, Takeda T,
    Watanabe K, Hiraga H, Yamamoto S, Ozeki K, Tanaka S, Tajiri H, Saruta M, the SPREAD-Jgroup.
         Multicenter prospective registration study of efficacy and safety of capsule endoscopy in
         Crohn’s disease in Japan (SPREAD-J study). J Gastroenterol. 2023, Oct;58(10):1003–1014
  • Peyrin-Biroulet L, Allegretti JR, Rubin DT, Bressler B, Germinaro M, Huang KG, Shipitofsky N,
    Zhang H, Wilson R, Han C, Feagan BG, Sandborn WJ, Pan s J, Hisamatsu T, Lichtenstein GR, Sands
    BE, Dignass A; QUASAR Study Group. Guselkumab in Patients With Moderately to Severely Active
    Ulcerative Colitis: QUASAR Phase 2b Induction Study. Gastroenterology. 2023 Dec;165(6):1443-1457
  • Mizuuchi Y, Nagayoshi K, Nakamura M, Ikeuchi H, Uchino M, Futami K, Okamoto K,
    Mizushima T, Nagahara H, Watanabe K, Okabayashi K, Yamada K, Ohge H, Tanaka S, Okita
    Y, Sato Y, Ueno H, Maemoto A, Itabashi M, Kimura H, Hida K, Kinugasa Y, Takahashi K,
    Koyama F, Hanai T, Maeda K, Noake T, Shimada Y, Yamamoto T, Arakaki J, Mastuda K,
    Okuda J, Sunami E, Akagi Y, Kastumata K, Uehara K, Yamada T, Sasaki S, Ishihara S, Ajioka
    Y, Sugihara K; Study Group for Inflammatory Bowel Disease-Associated Intestinal Cancers of
    the Japanese Society for Cancer of the Colon and Rectum. Prognostic impact of tumour location
    in stage II/III ulcerative colitis-associated colon cancer: subgroup analysis of a nationwide
    multicentre retrospective study in Japan. Br J Surg. 2023 Nov 25:znad386. doi: 10.1093/bjs/
    znad386. Online ahead of print.
  • Hirayama D, Motoya S, Ashida T, Ando K, Fujiya M, Ito T, Furukawa S, Maemoto A,
    Katsurada T, Hinotsu S, Sato N, Mizuno N, Ikawa Y, Nakase H. Effectiveness and factors
    associated with response to golimumab in Japanese patients with ulcerative colitis in real
    clinical practice: Phoenix Study. Inflamm Intest Dis. 2023, DOI: 10.1159/000533871.
 
国際学会
  • Lee E, Yamoto Y, Tsuchiya H, Iida H, Nagano K, Maemoto A. Applying a text mining approach
    to extract patient needs from free text posts on an inflammatory bowel disease patient
    community website. The 11th Annual Meeting of the Asian Organization for Crohn's and
    Colitis (AOCC) 2023 Korea. 2023/04/14 (Busan, Korea), oral-presentation (Clinical Forum).
    Fukushima S, Katsurada T, Sakurai K, Aoyama K, Maemoto A, Ito T, Ashida T, Orii F, Tanaka
    H, Nasuno M, Fujiya M, Ando K, Hirayama D, Motoya S, Nakase H. Long-term outcomes
    and prognostic factors for Vedolizumab-treated Japanese patients with Ulcerative Colitis. The
    11th Annual Meeting of the Asian Organization for Crohn's and Colitis (AOCC) 2023 Korea.
    2023/04/14 (Busan, Korea), poster-presentation.
  • Shinzaki S, Matsuoka K, Fujii T, Okamoto R, Yamada A, Kunisaki R, Matsuura M, Watanabe
    K, Shiga H, Takatsu N, Bamba S, Mikami Y, Yamamoto T, Shimoyama T, Motoya S, Torisu T,
    Kobayashi T, Omiya N, Saruta M, Matsuda K, Matsumoto T, Nakase H, Maemoto A, Murata
    Y, Yoshigoe S, Tsuchiya H, Hisamatsu T. Disease Activity and Treatment Patterns of Newly
    Diagnosed Adult Patients with Crohn’s Disease in Japan: Interim Analysis of Inception Cohort
    Registry Study of Patients with Crohn’s Disease (iCREST-CD). The 11th Annual Meeting of
    the Asian Organization for Crohn's and Colitis (AOCC) 2023 Korea. 2023/04/14 (Busan, Korea),
    poster-presentation.
  • Hirayama D, Motoya S, Ashida T, Ando K4, Fujiya M, Ito T5, Furukawa S, Maemoto A,
    Katsurada T, Hinotsu S, Sato N, Mizuno N, Ikawa Y, Nakase H, The Phoenix Study Group.
    Effectiveness and Factors Associated with Response to Golimumab in Japanese Patients with
    Ulcerative Colitis in Real Clinical Practice: Phoenix Study. The 11th Annual Meeting of the
    Asian Organization for Crohn's and Colitis (AOCC) 2023 Korea. 2023/04/14 (Busan, Korea),
    poster-presentation.
 
国内学会
  • 前本篤男.共催セミナー5「炎症性腸疾患患者さんをささえる栄養サポートチームを目指して」司会.
    第26回 日本病態栄養学会年次学術集会.
    2023/01/14(京都)座長(共催セミナー)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,堀内正史,堀井敏喜,古川滋,前本篤男.シンポジウム1「炎症性腸疾患への
    カプセル内視鏡の果たすべき役割- 診断と治療より」:カプセル内視鏡による小腸の評価はクローン
    病患者の予後に影響する.
    第16回 日本カプセル内視鏡学会学術集会.
    2023/02/05(東京)口演(シンポジウム)
  • 小熊愛,伊藤貴博,村上志保穂,竹本沙織里,板倉真紀子,小坂好弥,石橋千愛,袴田麻美,坂本淳,
    古川滋,前本篤男,木村圭介,太田智之.パネルディスカッション「Medical staff からみたカプセル
    内視鏡業務の問題点」:小腸カプセル内視鏡検査における業務負担軽減の取り組み.第16回 日本
    カプセル内視鏡学会学術集会.
    2023/02/05(東京)口演(パネルディスカッション)
  • 前本篤男,堀内正史,堀井敏喜,伊藤貴博,古川滋.パネルディスカッション1「軟性内視鏡以外
    の大腸検査」:炎症性腸疾患診断におけるMRIの可能性.
    第5回 日本大腸検査学会北海道支部例会.
    2023/02/11(札幌)口演(パネルディスカッション)
  • 有川拳就,伊藤貴博,臺一樹,堀内正史,堀井敏喜,古川滋,前本篤男.薬剤過敏性症候群を発
    症した潰瘍性大腸炎の1例.
    第297回 日本内科学会北海道地方会.
    2023/02/11(札幌)口演(一般演題)*優秀若手症例賞(初期研修医・演者の部)
  • 伊藤貴博.ランチョンセミナー1:どうする潰瘍性大腸炎−北海道から発信するリアルワールドデータ
    の数数−.
    第132回日本消化器病学会北海道支部例会・第126回 日本消化器内視鏡学会北海道支部例会.
    2023/03/04(札幌)口演(ランチョンセミナー)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,堀内正史,堀井敏喜,古川滋,前本篤男.潰瘍性大腸炎に対するフィルゴチニ
    ブの短期治療成.
    第132回日本消化器病学会北海道支部例会.
    2023/03/04(札幌)口演(一般演題)
  • 青山慶哉,桂田武彦,福島新弥,桜井健介,古川滋,前本篤男,藤谷幹浩,安藤勝祥,折居史佳,
    蘆田知史,那須野正尚,田中浩紀,本谷聡,平山大輔,仲瀬裕志.実臨床におけるベドリズマブ
    のクローン病患者に対する有効性と治療反応予測因子.
    第109回 日本消化器病学会総会.
    2023/04/06(長崎)口演(一般演題)
  • 伊藤貴博.イブニングセミナー7「IBD:蓄積された知見と使用実績から再考するTNF阻害剤の価値」
    :クローン病:リアルワールドデータから紐解くアダリムマブの変わらない価値.
    第109回 日本消化器病学会総会.
    2023/04/07(長崎)口演(イブニングセミナー)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,堀内正史,堀井敏喜,古川滋,前本篤男.潰瘍性大腸炎に対する1st Bioと
    2nd lineの選択について.
    第109回 日本消化器病学会総会.
    2023/04/08(長崎)口演(一般演題)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,堀内正史,堀井敏喜,古川滋,前本篤男.シンポジウム4「炎症性腸疾患の内
    視鏡的モニタリング(下部)」:クローン病患者へのハイブリッド内視鏡による全腸管評価と治療介入
    の意義.
    第105回 日本消化器内視鏡学会総会.
    2023/05/25( 東京) 口演(シンポジウム)
  • 小熊愛,岡大貴,花田ゆかり,石橋千愛,宮本亜沙実,伊藤貴博,前本篤男,木村圭介,太田智之,
    袴田麻美.シンポジウム『内視鏡技師の未来像〜内視鏡技師に求められるもの〜』:医師・コメディ
    カル全員が働きやすくスキルアップできる環境を目指して.
    第90 回日本消化器内視鏡技師学会.
    2023/05/27(東京)口演(シンポジウム)
    *学会長賞
  • 䑓一樹,伊藤貴博,前本篤男.ビデオシンポジウム『内視鏡診断・治療の基本とコツ〜 Hokkaido
    cup ensocopy 〜』:クローン病における内視鏡的バルーン拡張術の有効性と安全性.
    第127回 日本消化器内視鏡学会北海道支部例会.
    2023/09/02(札幌)口演(シンポジウム)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,前本篤男.潰瘍性大腸炎に対するフィルゴチニブの短期治療成績.
    第133回 日本消化器病学会北海道支部例会.
    2023/09/02(札幌)口演(一般演題)
  • 伊藤貴博.大腸2 座長.
    第133回 日本消化器病学会北海道支部例会.
    2023/09/02(札幌)座長(一般演題)
  • 伊藤貴博.ランチョンセミナー39(消化器内視鏡学会)『クローン病小腸病変に対するカプセル内視
    鏡を用いたモニタリング』:クローン病小腸病変に対する内視鏡を用いたモニタリング.
    JDDW 2023 Kobe(第31回日本消化器関連学会週間).
    2023/11/02(神戸)口演(ランチョンセミナー)
  • 伊藤貴博,前本篤男,仲瀬裕志.パネルディスカッション8『IBDのTreat to Targetの実際―治療
    選択のポイント』:クローン病治療におけるウステキヌマブの長期成績とその位置付け.
    JDDW 2023 Kobe(第31回日本消化器関連学会週間).
    2023/11/04(神戸)口演(パネルディスカッション)
  • 伊藤貴博,䑓一樹,前本篤男.シンポジウム2-1『IBD 診療におけえるtreat to targetを考える』:
    Bio著効難治性潰瘍性大腸炎患者における長期Bio free達成条件の検討.
    第78回日本大腸肛門病学会学術集会.
    2023/11/11(熊本)口演(シンポジウム)
  • 伊藤貴博.ランチョンセミナー1.潰瘍性大腸炎における最新の治療戦略.
    第120 回日本消化器病学会中国支部例会.
    2023/11/18( 松江) 口演(ランチョンセミナー)
  • 前本篤男,土屋裕章,飯田一,永野克将,李裕珍.IBD患者のコミュニティサイト投稿文章からテ
    キストマイニングを応用し抽出される患者ニーズに関する研究.
    第41回 日本炎症性症疾患学会学術集会.
    2023/12/01(神戸)口演(一般演題)
  • 前本篤男.一般演題20司会.
    第41回 日本炎症性症疾患学会学術集会.
    2023/12/01(神戸)座長(一般演題)
  • 前本篤男, Lichtenstein GR, Dignass A, Rubin DT, Yarandi S, Huang KHG, Germinaro M, Miao
    Y, Zhang H, 宮崎由実, Kierkus J, Seidler U, Allegretti JR, Bressler B, Peyrin-Biroulet L.活動
    性潰瘍性大腸炎に対するグセルクマブ導入療法の早期症状改善: QUASAR第3 相導入試験.第41
    回 日本炎症性症疾患学会学術集会.
    2023/12/02(神戸)口演(一般演題)
  • 福島新弥,桂田武彦,青山慶哉,野村朝子,前本篤男,伊藤貴博,䑓一樹,蘆田知史,折居史佳,
    田中浩紀,那須野正尚,藤谷幹浩,安藤勝祥,平山大輔,横山佳浩,本谷聡,仲瀬裕志. パネルディ
    スカッション3『リアルワールドデータからみるUC新旧分子標的治療・外科治療の位置付け』:実臨
    床における潰瘍性大腸炎患者に対するベドリズマブの治療効果と有効性に関連する因子の検討.
    第41回 日本炎症性症疾患学会学術集会.
    2023/12/02(神戸)口演(パネルディスカッション)
  • 䑓一樹,伊藤貴博,前本篤男.パネルディスカッション3『リアルワールドデータからみるUC新旧分
    子標的治療・外科治療の位置付け』:当院で加療を行なった重症潰瘍性大腸炎81例の検討.
    第41回 日本炎症性症疾患学会学術集会.
    2023/12/02(神戸)口演(パネルディスカッション)
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